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七宝焼の素地は主に銅板を叩いて形を作ります。現在は旋盤と鉄の棒を使って作る「機械絞り」と道具を使って手で銅板をたたきながらつくる「手絞り」とがあります。 |
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素地が完成したら表面に下絵のとおりに墨で絵を描いていきます。銅板に直接描く方法と全体に白の釉薬をつけて下焼したものに描くものがあります。 |
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素地の上に墨で下書きした絵柄にそって銀線をのりで植え付けていきます。のりは「白きゅう」という紫蘭の根を乾燥させて細かくすりつぶしたものを使います。 |
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植線が終わった素地をウマと呼ばれる台に固定して線と線の間に釉薬を差していきます。七宝焼の釉薬は硝石、珪石などを主原料として、これに色の素になる酸化した金属などを混ぜ、坩堝に入れて熱して作ったものです。 |
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窯(かま)は、現在電気炉を使っています。 温度は700℃~800℃、焼く時間はおよそ10分程度ですが、釉薬の種類や作品の形、大きさによって異なります。 |
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焼きあがった七宝焼の表面を滑らかにして艶を出したり、図柄の輪郭の金属線をはっきり見えるように表面を磨きます。以前は砥石や朴炭を使いましたが、最近では工業用ダイヤモンドを使う場合もあります。 |
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最後に花瓶の口と底の部分に銀や銀メッキしたリングを締めて完成です。 |
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