2020年06月18日
七宝には、花や鳥以外にも吉祥を表す文様が描かれるものがたくさんあります。それは、龍や鳳凰といった代表的なものを始めとして、鶴や亀、変わったところでは蝙蝠(こうもり)といったところが、めでたいしるしとして使われてきました。七宝製品のように長い時間身近に飾っておくようなものだけに人は縁起のいいものを求めたのかもしれません。これらの文様の作品の数々を館蔵品や寄託品、京都の並河靖之七宝記念館、清水三年坂美術館、名古屋市博物館の所蔵品などを紹介しました。(2016年刊)