2020年06月17日
赤透(あかすけ)は赤色の透明釉薬のことで、この釉薬を用いて作られた七宝作品に対しても使われる名称です。赤色の透明感のある光沢が宝石のルビーに似ていることもあり、外国人にも大きな人気がありました。この釉薬が発明されたのは明治の前期に名古屋の七宝家太田甚之栄のてによるものとされています。明治期から現在に至るまで、人気のあるこの赤透七宝の名品を館蔵品以外に京都の清水三年坂美術館、名古屋市博物館の所蔵品などとともに紹介しました。(2006年刊)